こんにちは、renkomaです。
今回はアナログ制作でイラストを描くときに役立つモデリングペーストについて書いてみます。
イラストや絵画を描くときに、平面だとちょっと面白みが欠けるなぁってときに役立つのが「モデリングペースト」です。
モデリングペーストとは、アクリル樹脂に大理石の粉末を練り合わせたもので、乾燥するととても硬い表面になる半固形状のものです。
盛ることで厚みを作ることができるので、平面的なものを立体的に見せたいときなどに使用すると効果を発揮します。
目次
平面的な作品の使用
アクリル絵具は、イラストや絵画の作品制作によく使われる画材なのですが、絵の具そのものには粘性や厚みはないので、筆のタッチが残りやすい油絵に比べると、やや平面的な作品に仕上がります。もし、アクリル絵の具で凹凸のある作品を描きたいとき、手法はいくつかあるのですが、その内の一つがモデリングペーストとなります。
下地に厚みをつける
厚紙、キャンバスを用意し、作りたい絵の下書きが終わった際に、色を塗り始める前にモデリングペーストを使用します。筆やペインティングナイフで一定量取り出し、盛り付けます。この時、できるだけ作品の完成像を想像しなが盛り付けると良いです。
盛り付けて乾燥まで終わると、表面にジェッソなどの地塗り剤を塗っておくと、色ののりが良くなります。
色をつける
アクリル絵の具で最初は薄く広げるように塗ります。
大体の色味の下地ができれば、徐々に色をのせていき完成までもっていけばおkです。
大体の色味の下地ができれば、徐々に色をのせていき完成までもっていけばおkです。
立体的な作品の使用
モデリングペーストはある程度の粘着性がありますので、平面だけではなく、立体的なものにも使用することが出来ます。
厚みを付けたいときは乾燥と盛りつけを繰り返し、少しづつ盛り付けていくと良いでしょう。
ただし、盛り付けすぎると剥がれてしまうこともあるので、やり過ぎにならないようにしましょう。
盛り付けのいろいろ
モデリングペーストは盛り付け方によって、いろいろな表現ができます。ペインティングナイフで薄く広げるように塗れば、薄っすらと段差のある下地ができるので、平面より少し厚みを持たせたいというときに効果的です。
ペインティングナイフで叩くように盛れば、凹凸の激しい表現が出来ます。筆での彩色が多少難しくなりますが、独特な表現ができるようになります。
モデリングペーストは、塗ったあとは乾燥するまでベトベトしていますので、その間に他の素材を貼り付けることも出来ます。
砂や木、毛糸などを貼り付けて固めることができ、色をつけたいときはジェッソで色乗りを良くしてあげるといいでしょう。
モデリングペーストは使い方によって様々な表現が可能になります。いろいろと試しがいもあり、表現の幅を広げるいいきっかけにもなる画材ですので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。