【前編】写真をもっと気軽に、もっと楽しく。富士フイルム X100VI を選んだ理由

こんにちは、れんこまです。
今回は久しぶりにカメラの話をしたいと思います。

私にとって、カメラは趣味であり、日常の記録であり、創作の資料でもあります。
そんな私がこのたび購入したのが 富士フイルム X100VI。10年ほど使い続けたCanon Kiss X7から、ついにステップアップしました。

Shot with OldRoll FXS.

10年連れ添ったKiss X7の魅力と限界

Kiss X7は、言わずと知れたエントリー向け一眼レフ。
それでも私にとっては「ミラー式ファインダー」「軽くてコンパクト」「レンズ交換式」「APS-Cセンサー搭載」という理想の名機でした。

特に「ファインダー付きで軽い」というのは、私がカメラ選びで最も重視している要素。
どんなに性能が良くても、重くて持ち出すのが億劫になってしまうと本末転倒です。カメラは使ってナンボ。だからこそ、Kiss X7の「気軽に持ち出せる一眼」という立ち位置は、自分にとって理想的でした。

カメラを通じて「日常が楽しくなる」

ただ、そんなKiss X7でも一眼カメラである以上、これより小さくできないという憤りも感じていて、一眼カメラとしては小さいが、ミラーレスと比べるとやはり大きく取り回しが難しい。
そんなときに出会ったのが 富士フイルムのX100VI

X100VIは「レンズ一体型コンデジ」ですが、搭載されているのは APS-Cサイズのセンサー
しかも 4020万画素という高画質。これだけで驚きですが、さらにフィルムシミュレーションという富士フイルム独自の色再現技術が加わることで、まるでフィルムカメラで撮ったような写真がJPEGでそのまま楽しめるんです。

撮ったその場で、もう一切いじらずに家族に共有できる。
これは、子どもの成長を日々撮り続けたい私にとって、最高の体験です。

なぜX100VIなのか?

決め手はいくつかありますが、まとめると以下の点が挙げられます。

  • 持ち運びやすいサイズ感(約521g)
  • レンズ交換不要という手軽さ
  • クラシカルなデザインが気分を上げてくれる
  • ファインダー(OVF/EVF)を搭載している
  • フィルムシミュレーションが優秀
  • 操作系が右手側にまとまり、撮影のテンポがスムーズ
  • NDフィルター内蔵で日中の表現の幅も広い

持ち運びやすいサイズ感(約521g)

ぶっちゃけGR3とかと比べるとまだ重い部類。なのですが、単焦点をつけたx7よりも軽くなる。ということで一旦折り合いをつけています。この性能をこの軽さで楽しむ方向でやっていこうかと。

レンズ交換不要という手軽さ

X100Ⅵはレンズ交換できません。x7はレンズ交換式でしたので、ここだけがすごく心配な要素でした。
旅行に行った時は望遠レンズで遠くのものを撮影したくなるじゃない。
でも、私は進化する。いいじゃない。望遠で撮れなくたって。ワンチャン高画質で攻めれる。

この仕様は、一見不便にも思えますが、むしろレンズ選びに悩まなくていいという潔さの現れ。
このカメラで撮ると決めることで、写真に対する集中力も高まっている気がします。

撮る時の判断がより洗練されて、「あの距離は撮れないな」という撮影の潔さを磨けている気がします。

クラシカルなデザインが気分を上げてくれる

もうこれ。このデザイン。カメラと言ったらフィルム時代から続くこのフォルム。無骨でありながら洗練されているデザイン。毎日持ち出したくなっちゃう。実際x7より小さいので、外出時は常に腰のポーチに設置しています。(これガチ)

ファインダー(OVF/EVF)を搭載している

このファインダー要素がめちゃくちゃでかい。x7をなぜ7年にも及ぶ期間を使用していたかというと、私の求めるスペックでそれ以上のものが出てこなかったから。

ミラーレスを選択肢に入れた時に、まずファインダーがなくなるという壁が生まれます。電子ビューファインダーはついている商品は山程ありますが、この「直接ファインダーから世界を覗く」という体験はどうしても捨てきれなかった。

だから選んだ。X100Ⅵ。

コンパクトデジカメにファインダーが搭載されているのはこれだけです。(もしかしたらあるかも)
しかも電子ビューファインダーにも切り替えられるという変態仕様。
選ばない理由がないよね。

フィルムシミュレーションが優秀

これもまた選んだ決め手。
もう編集が面倒な感じになってきたのよ。というより、私には必要のない工程なのかもと思い始めていたこの頃。
オールドロールのアプリを使っていて実感したの。
フィルム機能で十分じゃんってね。

より最高の写真を求める人は現像すれば良い。ライトに写真を楽しみたい私はフィルムシュミレーションで満足なのです。

操作系が右手側にまとまり、撮影のテンポがスムーズ

これはx7も同じような感じだったので、操作感はよく馴染みました。
ただX100Ⅵはプロ仕様なだけあって、押せるボタンの種類が圧倒的に多いため、できることが多くなったのがいいね。

NDフィルター内蔵で日中の表現の幅も広い

これあまり意識していなかったけど、使ってみるとまじで便利。
暗いところから明るいところへ出た瞬間の光感度調整なんてまず間に合わないことが多い。

そんな時、ワンボタンにショートカットを設定したNDフィルターを押せば一発でちょうどいい暗さまで落としてくれる。
もう戻れないっしょ。こんなん。

実は…少し気になる点も

もちろん、完璧なカメラというわけではありません。
X100VIは人気すぎてなかなか入手困難ですし、価格も新品で28万円前後とお高め
さらに、連続撮影を続けると発熱しやすいという弱点もあります。

ですが、細かい設定(液晶オフ/顔認識OFFなど)をすれば対策は可能。
それ以上に「日常の一瞬を、より豊かに切り取れる」この体験の価値のほうが、私には大きかったです。

コンパクトデジカメかつしっかり撮影を行えるカメラの選択肢として、RICOHのGR3やGR4も選択肢にありましたが、kiss x7からの「ファインダーを覗いて撮る」という行為だけは残しておきたかったので除外しました。

本当にコンパクトさを求めるのであればGR3 GR4はバチバチにハマる選択肢だったでしょう。

周辺アイテムとかもあるので、後編へ続く。

OldRoll - レトロフィルムカメラ

OldRoll – レトロフィルムカメラ

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